甘く見てはいけない!自転車事故
交通事故と聞いて、自転車での事故を思い浮かべる人は少ないかもしれません。しかし、自転車であっても大きな事故・トラブルに発展する場合もあり、慰謝料が発生することもあります。自転車事故は決して軽視できるものではありません。
自転車事故の発生率
自転車事故は、平成21年には約16万件、翌年には約15万件、その翌年には14万件、そして平成26年には11万件と、発生件数は年々減少しているのですが、それでも一年に10万件以上(一日あたり約300件)の自転車事故が発生しています。
また、負傷者や死者の数は年々減少しているものの、自転車事故によって毎年10万人以上の人が負傷しており、毎年500人以上が命を落としています。
自転車事故急増の背景
自転車事故は運転者側の交通違反が原因であることが多く、自転車と歩行者の事故が多いです。
節電意識・健康意識の高まりを受け、近年自転車を利用する人が増えているのですが、そのブームの一方で、道路整備がまだまだ不十分なことが事故の発生につながっています。
また、自転車に乗る人の交通ルールに対する意識が低いことと、ルールを守らない人が多いことも事故を起こす原因の一つです。ちなみに、自転車事故での負傷者は小学生~高校生が多く、死亡者は高齢者が圧倒的に多いです。
自転車事故の裁判例
東京地判の情報によると、自転車で歩道を走行していた女性が、進行方向から来た自転車と接触して車道に転倒しバイクとも衝突、女性は脳外傷による後遺障害3級の後遺症認定を受け、損害額は7908万円余となったケースがあります。
また、自転車で交差点を通過した男性が、道路を横断しようとした自転車と衝突、男性は後遺障害1級の後遺症認定を受け、損害額は1億7244万円余となったケースもあります。
むち打ち、椎間板ヘルニアなど、交通事故によって後遺症が出た場合、適正な慰謝料を受け取るためには、後遺症認定が必要です。当事務所では、後遺障害、慰謝料請求、示談交渉など、交通事故に対する様々なお悩みに対応しております。まずはお気軽にご相談ください。